2026年(令和8年)山梨県の初日の出|時刻の目安と「富士山」の見え方
山梨県で初日の出を見る際、単に「太陽が出る時間」を調べるだけでは不十分です。
「富士山の山頂から昇るのか」「富士山の横から昇るのか」によって、見られる景色も時刻も大きく変わるからです。
主要エリア(甲府・富士吉田・山中湖)の日の出時間一覧
山梨県内の主要エリアにおける、2026年元旦の日の出時刻(目安)は以下の通りです。
| エリア | 都市・スポット名 | 日の出時刻(目安) |
|---|---|---|
| 峡中 | 甲府市 | 6:55頃 |
| 富士五湖 | 山中湖村(長池親水公園) | 6:50頃 |
| 富士五湖 | 富士吉田市(新倉山浅間公園) | 6:53頃 |
| 峡南(山岳) | 身延町(身延山山頂) | 6:50頃 |
| ダイヤモンド富士 | 本栖湖・竜ヶ岳山頂 | 7:40頃※ |
※「ダイヤモンド富士」が見られるスポットでは、太陽が富士山の背後から山頂へ昇るため、平地の日の出時刻より40分〜50分ほど遅くなります。
一般的な平地では午前6時50分〜55分頃に日の出を迎えますが、ダイヤモンド富士狙いの場合は、7時半過ぎまで待つ必要があることを覚えておきましょう。
「ダイヤモンド富士」か「紅富士」か?場所による見え方の違い
山梨県の初日の出スポットは、大きく2つのタイプに分かれます。
- ダイヤモンド富士(竜ヶ岳など):
富士山の山頂から太陽が昇る、奇跡の瞬間。「ご来光そのもの」を主役として楽しみたい方向けです。元旦に見られる場所は限られています。 - 紅富士(山中湖・河口湖など):
太陽は富士山とは別の場所(東の空)から昇りますが、その光を受けて雪化粧した富士山が鮮やかな紅色に染まる現象です。「赤く輝く美しい富士山」を見たい方向けです。
「太陽を見たいのか」「赤い富士山を見たいのか」で目的地が変わりますので、好みに合わせて計画を立てましょう。
【定番】山梨県の初日の出おすすめスポットランキングTOP5
山梨県の初日の出は、世界遺産・富士山とのコラボレーションが最大の魅力です。
「太陽がどこから昇るか」によって全く違う景色が見られる、県内屈指の絶景スポットをランキング形式で紹介します。
1. 竜ヶ岳(富士河口湖町・身延町)|元旦に「ダイヤモンド富士」が見られる聖地
本栖湖畔にそびえる標高1,485mの竜ヶ岳(りゅうがたけ)は、「元旦にダイヤモンド富士が見られる」数少ない貴重なスポットです。
山頂からは、富士山頂のど真ん中から太陽が昇る、神々しい瞬間を拝むことができます。
登山が必要(中腹まで約1時間、山頂まで約2時間)ですが、道は整備されており、初心者でもヘッドライトがあれば登頂可能。
日の出時刻は平地より遅く午前7時40分頃になるため、寒さに耐えながらその時を待つ忍耐力が必要ですが、見られた時の感動は人生観が変わるほどです。
2. 山中湖・長池親水公園(山中湖村)|湖面に映る「ダブル富士」と紅富士
富士五湖の中で最も富士山に近く、標高が高い山中湖。
北岸にある長池親水公園からは、真正面に富士山を望むことができ、湖面に富士山が映る「逆さ富士(ダブル富士)」の名所として有名です。
ここでは太陽は富士山の左側(東)から昇ります。
朝日を浴びて、真っ白な富士山が鮮やかな紅色に染まる「紅富士(べにふじ)」の美しさは圧巻。車でアクセスしやすく、駐車場からすぐ見られるのも魅力です。
3. 新倉山浅間公園(富士吉田市)|五重塔と富士山の「THE NIPPON」
「五重塔(忠霊塔)×富士山×桜」の景色で世界的に有名な公園ですが、初日の出スポットとしても大人気です。
展望デッキからは、日本を象徴する五重塔と富士山、そして昇る太陽を一枚の写真に収めることができます。
398段の階段「咲くや姫階段」を登る必要がありますが、その先には絶景が待っています。
近年は海外観光客も含めて非常に混雑するため、夜明け前の早い時間からの場所取りが必須となる激戦区です。
4. 本栖湖(富士河口湖町・身延町)|千円札の「逆さ富士」のモデル地
千円札の裏面に描かれている「逆さ富士」のモデルとなった本栖湖(もとすこ)。
湖畔の「浩庵(こうあん)キャンプ場」付近や、中ノ倉峠展望地からは、圧倒的な存在感の富士山を望めます。
山中湖や河口湖に比べて観光地化されすぎておらず、静寂の中で厳かに新年を迎えたい方におすすめ。
風のない穏やかな朝なら、鏡のような湖面に映る完璧な逆さ富士と出会えるかもしれません。
5. 身延山ロープウェイ(身延町)|関東一の標高差から見るご来光
日蓮宗の総本山・身延山久遠寺(くおんじ)の裏手にあるロープウェイ。
例年、元旦は早朝(5:00頃〜)から運行され、標高1,153mの山頂へわずか7分で到着します。
東側の展望台からは、駿河湾や伊豆半島から昇る初日の出を、南側展望台からは世界遺産・富士山の絶景を一望できます。
下山後は久遠寺で初詣ができるため、「ご来光・絶景・初詣」をセットで楽しめる満足度の高いスポットです。
【特別体験】温泉に浸かりながら拝む!究極の初日の出
氷点下の屋外で震えながら待つのではなく、温かい露天風呂に浸かりながら絶景のご来光を拝む。
そんな夢のような体験ができるのが、温泉県・山梨のすごいところです。
ほったらかし温泉(山梨市)|甲府盆地の夜景と富士山と日の出
「初日の出が見られる温泉」として全国的な知名度を誇るのが、山梨市にある「ほったらかし温泉」です。
標高約700mの山の上にあり、眼下には甲府盆地、目の前には富士山という絶好のロケーション。
日の出の1時間前からオープンしており、露天風呂から「夜景」が「朝焼け」に変わり、太陽が昇る瞬間までをフルコースで楽しめます。
ただし、その人気は凄まじく、元旦は前夜から駐車場待ちの列ができるほどの激戦区。「あっちの湯」と「こっちの湯」がありますが、日の出営業に合わせて早めの到着が必須です。
山中湖温泉 紅富士の湯(山中湖村)|迫力満点の富士山を露天風呂から
山中湖畔にある「紅富士(べにふじ)の湯」は、その名の通り「紅富士」を見るための特等席です。
12月から2月の冬期は、土日祝日の朝6時から営業しており、元旦も早朝から入浴可能です。
ここの露天風呂は、遮るものが何もない状態で、目の前に巨大な富士山がどーんとそびえ立っています。
東の空から昇った朝日が富士山を照らし、山肌が徐々に鮮やかな紅色に染まっていく様子をお湯の中から眺める時間は、まさに至福。
屋内大浴場からもガラス越しに絶景が見えるため、寒さが苦手な方でも安心です。
【穴場】混雑を避けてゆっくり見たい人向けスポット3選
河口湖や山中湖の「ダイヤモンド富士」スポットは、カメラマンの場所取りで大変な混雑となります。
「人混みを避けて、静かに富士山と向き合いたい」という方へ、地元民が愛する穴場の絶景スポットを紹介します。
笛吹川フルーツ公園(山梨市)|新日本三大夜景からの移ろい
甲府盆地を見下ろす高台にある広大な公園です。
ここは「新日本三大夜景」に選ばれており、眼下に広がる宝石箱のような夜景と、背後にそびえる富士山のコラボレーションが楽しめます。
夜明け前、街の灯りが徐々に消え、空が紫からオレンジへと変わっていく「マジックアワー」は感動的。
ほったらかし温泉のすぐ下に位置していますが、敷地が非常に広いため混雑を感じにくく、ゆったりと初日の出を待てるのが最大のメリットです。
八代ふるさと公園(笛吹市)|リニアの見える丘から望む甲府盆地
笛吹市の丘陵地帯にある、古墳と桜で有名な公園です。
ここは、甲府盆地の街並みと、その向こうに堂々と鎮座する富士山を正面から望むことができる隠れた名所です。
駐車場からも景色が見えるため、車の中で暖を取りながら日の出を待つことが可能。
有名な観光地に比べて県外からの訪問者が少なく、地元の人が静かに新年を祝う「知る人ぞ知る特等席」です。
大蔵経寺山(甲府市・笛吹市)|甲府盆地を一望する低山ハイク
「もっと高いところから見たいけれど、本格的な冬山は怖い」という方におすすめなのが、石和温泉の北側に位置する大蔵経寺山(だいぞうきょうじやま)です。
登山口から30分〜1時間ほど歩くと、視界が開けた展望ポイントに到着します。
そこからは、甲府盆地を一望する大パノラマと、美しい富士山が広がります。
軽いハイキングが必要な分、誰もが来るわけではないため、山の中の静寂と澄んだ空気の中で、自分だけの特別なご来光を拝むことができます。
山梨の冬は北海道並み?服装と雪道運転の注意点
「山梨は関東の隣だから」と油断してはいけません。
特に初日の出スポットが集まる富士五湖エリアは標高1,000m近くあり、冬の朝の気温は北海道並み(マイナス10度〜15度)まで下がります。
気温マイナス10度以下も!「ダイヤモンド富士」待ちの防寒対策
ダイヤモンド富士や紅富士を見るためには、日の出前の最も寒い時間帯に、屋外でじっと待機しなければなりません。
動かずに待っていると、体の芯まで冷え切り、指先の感覚がなくなるほどの激痛を伴う寒さに襲われます。
街中のおしゃれなコートでは全く歯が立ちません。
ダウンジャケットの下にフリースを着込むなどの重ね着はもちろん、以下の「末端」の防寒が勝負を分けます。
- 足元:厚手の靴下を重ね履きし、靴用カイロを入れる。ムートンブーツやスノーブーツ推奨。
- 手元:スマホ対応の手袋を用意し、撮影時以外はポケットに入れたカイロを握る。
- 頭部:耳がちぎれるほど痛くなるため、ニット帽や耳当ては必須。
ノーマルタイヤはNG!富士五湖周辺の道路事情
冬の山梨県へ車で行く場合、スタッドレスタイヤの装着は「マナー」ではなく「義務」に近いと考えてください。
たとえ晴れていて雪がなくても、早朝の道路は放射冷却によってカチコチに凍結(アイスバーン)しています。
特に河口湖や山中湖へ抜ける峠道や、日陰のカーブは非常に危険です。
ノーマルタイヤでの走行は、スリップ事故を起こすだけでなく、立ち往生して大渋滞を引き起こし、多くの人の初日の出を台無しにする可能性があります。
必ず冬用タイヤを装着し、万が一のためにチェーンも携行して、安全運転で絶景を目指してください。
まとめ:霊峰富士のパワーを浴びて、2026年を飛躍の一年に
本記事では、奇跡の絶景「ダイヤモンド富士」が見られる竜ヶ岳や、紅富士が美しい山中湖、そして絶景温泉など、山梨県内のおすすめ初日の出スポットを紹介しました。
日本一の山・富士山と、一年の始まりを告げる太陽の組み合わせは、間違いなく日本最強の縁起物です。
その神々しい姿を目の当たりにすれば、きっと「今年はいいことがありそう」という前向きなパワーが湧いてくるはずです。
ただし、その絶景は極寒の自然の中にあります。
防寒対策と雪道への備えを万全にし、「絶景・温泉・安全運転」のフルコースで、素晴らしいお正月を過ごしてください。
霊峰富士に見守られて迎える朝が、あなたにとって2026年を飛躍させる最高のスタートとなることを心から願っています。
